ども。
當山は、先の大戦で多くの文化財をほぼ焼失してしまいました。
しかし、浜松市美術館と浜松市博物館に所蔵されてるものが二点あります。
刺繍不動明王二童子像
国の重要文化財に指定されてます。浜松市美術館蔵です。
実際に本物は見たことがありません。破損が激しく美術館でも見せていただけませんでした。ただし、御好意によりデジタル処理した画像をいただくことができました。そのものを実物大に製作の許可が下りましたので當山で展示させていただいてます。刺繍ではありませんが、プリントさせていただき、お祀りしてます。鎌倉時代のものです。もともと高野山にあったらしいですが、當山に伝わったものです。明治初期の當山の寺宝の目録に出てます。
箱書きにより、弘法大師筆の伝承をもっていたことや江戸初期に修理したことがわかる。昭和47年3月に當山より浜松市美術館蔵になる。
鎌倉時代 絹 刺繍 88.1×39.7センチ
重要文化財 昭和35年6月9日指定 浜松市美術館蔵
鰐口
浜松市指定文化財工芸品 浜松市博物館蔵です。
こちらは常備展示されてます。鰐口も浜松市博物館の御好意によりデジタル処理した画像をいただくことができました。こちらも実物大に製作の許可がありましたので、展示させてもらっています。本来は複製の許可もいただいておりますが、金額が半端でないことにより、断念しました。が、博物館の学芸員の方も「複製されるようならすぐに言って下さい。」快いお返事をいただきました。ありがとうございます。
現在、浜松市博物館に蔵されてる鰐口は、頭陀寺旧蔵されてるものと伝わる。鰐口に下記の刻印がある。
頭陀寺 奉鋳金口(こんく・・・鰐口)一口大勧進僧敬意
文永五年戊辰十二月十五日 寺家同心(鋳物□□佐□□末)
文永五年(1268)の陰刻により、県内最古の鰐口といわれ、大変貴重なものである。
直径33センチ 厚さ15.1センチ
浜松市指定文化財工芸品
昭和39年11月11日指定
文化財ではありませんが、當山に伝わる面白いものを紹介します。
左側 日照りの珠 右側 雨乞いの珠 です。
今は使用されてませんが、昔この地区も農家が多かったようです。何かあると、住職に頼みこの珠を使いお祈りしたのではないか。と推測されます。こちらは、歴史資料室に常時展示されてます。
その他の物は、破損が激しく展示できない状態です。
宝物や古文書の目録に記載されてますものは、ほぼ紛失や焼失しており、ありません。明治初期の目録があり、書物の内容は、この目録に記載されてます。こちらもコピーして常時展示してます。
でわでわ。